30歳の苦悩と微かな光

頭の中を整理する為のブログ

幸せな人の特徴

欲はどんどん先細っていく。決して渇く事のない欲望を満し続ける事は、困難である。結局のところ、欲望を満たす快感が幸せで、幸せな人生を歩みたいと願うのならば、それは困難であるという事になる。人生は不条理であると帰結してしまうのだ。現代、情報が溢れ情報に浸かりながら生きる人々にとっての人生とは、何なのか。今までオリジナルと信じられていたものがコピーであった、なんて事が日常茶飯事。オンリーワンは一部の人間だけであり、時代遅れになりつつある。オンリーワンを叶えたとしても、それは地球規模の話であり壮大さに欠ける。それだけ、人間の視野が広まったという事だが、あまりに不幸で不平等な現実に直面し、嫌になる事も多くあるだろう。物理的なもの、実体のあるものに対する快感の閾値は、相当高まっている。今までの常識を頑なに抱える事は、自ら孤独を背負う様なものだ。孤独は嫌がられる。恐ろしいからだ。不安だからだ。しかしそれも今のうちだけ。いずれ、孤独を良しとし孤独を受け入れていく時代が訪れる。大半の人間が孤独に生きていく世の中になったら、どうだろうか。思考は利己的、本能的な方向へ爆発する。突飛なアイデアや常識に囚われない柔軟な思考が増えていくだろう。しかし、それは恐ろしい事である。そんな人間を統率する事は非常に困難になる。やがて全てのものの境界があやふやとなり秩序が保たれなくなっていく。欲に正直に生き、孤独となり、思考を飛躍させた事で秩序が保たれなくなるのだ。欲を捨てる事は、生き物で無くなるという様な事。欲を捨てず適当に満たしながら、ある程度に理性を保ち、他者と協同しながら生きる。これが、人間の生存戦略なのだろう。良い加減で適当に物事を処理できる人はおそらく幸せだろう。