31歳、苦悩と微かな光

頭の中を整理する為のブログ

経験をリセットすること

経験とは重要な生存戦略である。経験により、より良い道を選択しより良い暮らしを獲得してきた。一方で、人を迷わせがんじがらめにするのも経験である。人は経験により人生を左右される。

幼少期に成功体験が少ないと人間不信になりやすい。幼少期の成功体験とは褒められることである。成功体験が自分自身の存在を確立し、自信を培っていく。そういった経験がない、少ないと自分という存在が曖昧になり、自分自身を信じられなくなる。人間不信は自分への不信感から始まる。本来の自分を受け入れられなくなり、しまいには見失っていく。自分を失うと自分のモデルを経験から構築していく。よってそれ(自分のモデル)は他者(周囲)からの影響によるものである。相対的に創り上げられた自分のモデルは本来の自分とかけ離れていることが多い。かけ離れている分だけそれを演じるストレスは大きくなる。モデルや目標を持つことは自分を見失っていない人にとっては自分を高める励みや糧になるが、自分を見失っている人にとってはあまりのギャップに負担や重圧としてのしかかってくる。さらに自己肯定する経験が少ないために、こんな筈じゃないと自分を受け入れられずに、頑張り過ぎてしまう。心身を病んでしまってから無理をしていたと気付かされるのだ。

では、本来の自分をどう取り戻すか。それは経験をリセットすることで可能になる。思い込みや執着、今までの経験から構築された自分をリセットする。常に新しい日々を生きている感覚を大切に生きることである。