30歳の苦悩と微かな光

頭の中を整理する為のブログ

人間関係における諸悪の根源

この世に生を受け、初めての人間関係は親である。この関係性が今後の人間関係の礎となるのは明白である。大体の人間関係における諸悪の根源はこの時期にあると言ってもいい。親との人間関係における最も基本的で重要なポイントは、お互いの存在を認め合うことである。人間関係に置ける最高の快楽がこの承認されることにある。人間は自分で自分を把握する能力が低いようである。自分を気付かせてくれるのは、他者(周囲の環境全て)である。その最初の他者(ここでは初めての人間)が親である。自分という存在を確立していく為には他者との関係が不可欠である、という悲しい現実を受け止めていかなければならない。そういった関わりの中で自分の存在を徐々に認め、確立していく。親の最も重要な仕事は、子の存在を無条件で認めることだ。その方法は様々あるが、単に褒めること。何をするにも褒める。子に他者から褒められた、という成功体験を十分に積ませることは、後の自己アイデンティティの確立に好影響を与える。自分を決して見捨てないと、子が心の底から思えるように見守り育てる、これこそ親の最初で最後の躾だろう。この信頼関係性さえ構築できれば、その後の躾?は自分(親)でなくても大した問題はない(むしろ社会に出て存分に揉まれた方が育つ可能性は高いのかもしれない。)。親は子にとって、相対的な世界の中で唯一絶対的な存在で居なければならない。