30歳の苦悩と微かな光

頭の中を整理する為のブログ

生命力=助けを乞う力

赤ちゃんがイキイキ見えるのは、人間本来の生命力が最大限に発揮されているからだ。人間本来の生命力とは、生き延びる力。人は元来より、協調、助け合い、生き延びてきた。現代においても同じく、衣食住、全てを一人で賄うのは困難である。そういった意味で生命力とは、他者に助けを乞う能力と言えよう。赤ちゃんはより高くより効率的にそれを発揮している。下手なプライドなく、純真でありのままの姿。生きる事に不必要な部分はより削ぎ落とされた姿。お腹が空いたら泣き、うんちが出たら泣く。満腹に見せる全てを忘れさせる笑顔、幸せを撒き散らすかのような寝顔。匂い、声、動き。生き抜く為に遺伝子に刷り込まれた、人を惹きつけ助けなければどうしようもなくなる程の魅力が、そこにはある。その姿の裏には、気持ちが良いほどの素直さと、獣のような貪欲さがある。意識的な行動を取るようになるにつれ、そういった素直さや貪欲さは抑え込まれていく。それも成長につれ新しく身につけた生き延びる為の知恵である。しかしながら、赤ちゃんに学ぶべき事は多い。頭が固い、プライドが高い、教えを乞う事が出来ない、うまく自分を出せない…。赤ちゃんに学ぶべきである。素直さや貪欲さが足りないのかもしれない。純粋な興味や欲求を素直にぶつけてみる事。素直な気持ちとは相手に向けたものではない。それは自分自身を信じる事に繋がる。全てを受け容れる必要はない。嫌な事は嫌と言い、好きな事を好きと言う、これが大切なのである。こうあるべき、こうした方が良いなど、実態のない理想やモデルがはびこっている世の中。自分自身を信じる事が出来るのならば、それは豊かで穏やかな心を保つ為に最も必要な事であろう。