30歳の苦悩と微かな光

頭の中を整理する為のブログ

良い人生は悪い人生

老人が人生を振り返り、"我が人生、色々あったが自分にはやっぱりこの道しかなかった、良い人生だった"なんて、振り返るシーンがあるけれど。自分の人生しか経験していないのに、さも他の人生と比べた様である。この言葉の裏には、自己人生の受け入れというより、自己暗示、自己満足、誇大妄想、憎しみや妬み、妥協、諦めに近いものがある気がする。そもそも人生に良し悪しをつける事自体、間違っている。人の生きる道に正解も不正解も価値も意味合いもない。人は万物にああだこうだ理屈をつけずにはいられない程に、頼りなく臆病な存在である。良い人生を送りたいなんて、卑しい心は捨てるべきでは無いか。そんな心で日々を過ごしていては、物事への執着、後悔がまとわりつく。ただ生きていく日々に、どうして感動出来ないものか。