ー指導とエゴー
正論を並べるだけなら、馬鹿でもできる。鼻から自分が正しい、と思い込みながら話すと、大抵は自分の意図が伝わる前に拒絶されるか、伝わらないか、間違って伝わる。
相手の立場に立って考えること、
相手の気持ちを汲んであげられること、
話す自分を客観的な視点から観察できること、
が必要だ。
その為に指導者には経験知識はもとより、とにかく、膨大な余裕がなければならない。それは経済的な余裕、時間的余裕、精神的余裕、体力的余裕、さまざまだが、余裕が必要だ。
そうでなければ、相手、自分を含めた全体像を捉えることなど到底できない。
指摘が、単なる感情や正論をぶつけるだけの利己主義的な発言になるか、人を伸ばす、やる気を引き出す、活力を高める、指導、アドバイスになるのか。
謙虚に余裕を持って生きることがどれほど難しいことか、痛感させられる日々である。