30歳の苦悩と微かな光

頭の中を整理する為のブログ

スマホをいじる光景

何かに洗脳されたかのように、人々はスマホを覗く。便利になるにつれ人とのつながりは更に枯渇していった。つながりを感じたいと思えば思うほど人と人は離れていく。

画面の向こうも、目の前で座ってるのも同じ人間なのに、手の届かないものがあんなにも愛おしく、高貴に見えてしまうのは何故だろう。きっと人の頭が優秀なのだ。希望を見失って枯れないように、常に心に水を与え続けている。

先行きのない、得体の知れない不安を持ち続けていく人間の運命。みんな一緒なんだから平気さ大丈夫だよ、なんて簡単に言えない。

どうしたらいいんだろうなんて考えても虚しくなる。今が楽しければ良いとも100%思えない。時は無情にも過ぎ今ここにいる自分はもう昔の自分ではない。自分が自分でなくなっていく。どうしたら救われるだろう、と、人は無意識に探し続ける。空っぽになる不安を一生懸命に埋め合わせる日々。

スマホの光景はそんな不安が産み出した人間の防御機制だ。

何もない、空虚、無…。それを受け容れることが人間が生きていく目的であり、ゴールなのかもしれない。